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講演会のお知らせ

第281回定例講演会(公開)を下記要領で開催します。

日時 平成19年5月26日(土)午後1時30分〜3時
場所 東京天理教館 9階ホール (東京都千代田区神田錦町1-9)
題目 「粘土板文書の発掘―シリア、テル・タバンの調査」
講師 沼本宏俊(本学会会員・国士舘大学体育学部教授)

聴講無料・申込不要
問い合わせ先:本学会事務局 電話03-3291-7519

講演要旨

テル・タバンは、シリア北東部のイラク国境近くを流れるハブール川の中流域にある。同遺跡は古バビロニア時代(前19-18世紀頃)のマリ文書や中期・新アッシリア時代(前13~11世紀頃・前9-7世紀頃)の首都アッシュールやニネヴェ出土の文書に登場する同流域の統轄拠点として繁栄した古代都市“タバトゥム/タバトゥ”に古くから比定されている遺跡でもある。テル・タバンの発掘調査は1997年から実施されており、同年から99年にかけての調査では計約70点の中期アッシリア時代の楔形文字資料(円筒形碑文片、煉瓦片等)が出土し、“タバトゥ”であったことが実証された。2005年の冬季調査では中期アッシリア時代の王宮跡の文書保管庫から大量の中期アッシリア時代(前13~12世紀)の粘土板文書が出土し、日本の調査隊初の大規模な粘土板文書の発見と日本人楔形文字研究者の手による初の本格的な解読の始まりとして、研究成果が国内外で注目されている。さらに、2005年の夏季調査と2006年の調査では、古バビロニア時代(前18世紀後半頃)の遺構から粘土板文書が発見され、文書解読の結果“タバトゥム”であったことが明らかになった。2005、06年度の調査成果は、未だ不明瞭な北メソポタミアの前二千年紀の実体を解明するうえで、有効な新資料になるのは確実である。本講演では調査開始年から2006年度までの発掘成果、特に粘土板文書を主とした文字資料の発見と出土状況に焦点をおき報告したい。

以上。


 
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