| 人類の文明発祥の地、オリエントの歴史と社会、文化と芸術、思想と宗教を研究対象として設立されました日本オリエント学会は、すでに半世紀を越える歴史を閲いたしました。三笠宮崇仁殿下初代会長のもとに社団法人として設立された本学会は、現在、約700名の正会員を擁するとともに、維持会員約70名の方々による支援をいただいております。
日本オリエント学会の通常の事業は、年毎の学術大会開催、和文学術雑誌『オリエント』(年2冊)、欧文紀要“ORIENT”(年1冊)の刊行などですが、設立50周年を迎えた2004年には、記念事業として『古代オリエント事典』(岩波書店、2004年12月)を刊行いたし、高い評価をいただいております。本年(2008年度)には、中・高校生を対象に古代オリエントに関わる第2回作文コンクールを催します(詳しくは「会員の広場」をご参照下さい)。
21世紀を迎え、かつてのオリエント地域(今日のいわゆる「中近東」地域)がこれまでにも増して国際政治の焦点のひとつなってきております。それは日本オリエント学会が、この地域の古代から現代までを研究対象とするわが国唯一の学術団体として、その存在意義がますます認識されてゆくということでもありましょう。事実、この地域の遺跡発掘調査、民族学的調査、社会調査、宗教調査などのために現地に出向く本学会員も少なくありません。そして、これらの調査研究はさまざまな角度からこの地域の世界史的意義を明らかにしてくれています。
日本オリエント学会は、今後とも、わが国におけるそうした研究の拠点として、海外の学術団体との連携も視野に入れつつ、課せられた役割を果たしてまいりたく存じます。 |